住んでわかったテラスハウス物件の9つのメリット・デメリット

2階建ての戸建て住宅がくっついて並んだ、おしゃれな長屋のような形のテラスハウス物件。

ずっと集合住宅暮らしだった私と戸建て暮らしだった夫が、結婚を機にテラスハウスに引っ越してから感じた、テラスハウスのメリット・デメリットをまとめました。
引っ越しを検討している方の参考になれば幸いです。

目次

メリット① 小さな庭がついている

テラスハウス物件には小さな庭がついていることが多い

テラスハウス物件には、玄関前などに自由に使える専用スペースが用意されていることが多いです。小さな庭などですね。

そのため私達が住んでいる物件も、鉢植えを置いて花やミニトマトなどの野菜を育てているご家庭や、芝生マットを敷き詰めてアウトドア用品を置いているご家庭など、使い方は様々。
物置用のコンテナボックスを置いたり、宅配ボックスなども自由に置くことが出来ます。

ただ、スーモや不動産会社で閲覧できる間取り図には庭部分まで載っていないことがあるので、実際に見学に行くことをオススメします。

私達の場合は、写真で玄関ドアの前に小さな庭があるのは知っていたのですが、内覧に行ったところ家の裏側のスペースも使っていいことがわかりました。

メリット② 上下の階を気にしなくていい

マンションやアパートなどの集合住宅で気になることの1つが、周囲の騒音。

小さな子どもが駆け回るご家庭だったり、結構な音をたてる家電などを使っていると、下の階から苦情が来ないか心配になりますよね。
逆に、上の階の住民の騒音がストレスになる場合も。

テラスハウスは2階建ての住宅が横にくっついた長屋のような形なので、上下の階に迷惑をかけることもかけられることもありません。
また、万が一水漏れなどを起こしたとしても、下の階のお宅に被害を与える心配もありません。

※賃貸物件サイトでは、テラスハウスやメゾネットは混合されて書かれていることがあります。
※3階建てのメゾネット(1・2階と2・3階)などはテラスハウスと別物として考えています。

隣の家の音は聞こえる?

「上下はわかったけど、隣の音は?」
というと、そのテラスハウスが木造で作られているか、RC(鉄筋)で作られているかで違ってきます。

一般的に、防音性の高さは木造<軽量鉄骨<重量鉄骨<RC(鉄筋)と言われています。値段も比例しますね。
木造建築の方が安く、近所の音が聞こえやすいです。

木造のテラスハウスの場合は、そこまで防音性は高くないと考えて検討しましょう。

ちなみに私達が住んでいるのは鉄骨のテラスハウスで、お隣には若いご夫婦と赤ちゃんが住んでいます。
ですが壁越しに声や騒音が聞こえて「うるさーい!」となった経験はありません。
※互いに窓が開いていたら流石に聞こえます。

ハンマーを使って日曜大工をしているのかな?という音(振動)を感じることはありますが、声が聞こえたことはないです。
また、玄関近くにいると隣のドアの開閉音が聞こえたりしますが、アパートやマンションと同じレベルです。

メリット③ 窓が多いため、日光や風が入ってきやすい

テラスハウス物件は日光や風が入ってきやすい

集合住宅だと、
・片側の窓しか開けられず風通しが悪い
・北向きの窓しかなくて日が入ってこない
など、風通しや日当たりに問題がある場合も多いですよね。

テラスハウスは1階の玄関側・裏側の窓、2階のベランダ・反対側の窓などと、ワンフロアのアパートやマンションより窓の数が多いので、日光や風が入ってきやすいです。
テラスハウスの角部屋だと3方向に窓があったりするので、戸建て並みに光と風が入ります。

また上下に空間があるため、実際の間取りより広く感じます。
この辺りは、実際に内覧に行って感じるのが一番だと思います。

メリット④ 戸建てのようでも近所付き合いはほぼ不要

戸建て住宅だと、どうしてもご近所付き合いが発生します。
お互いずっとその土地に暮らすわけですから、親密な関係になる必要はありませんが、険悪な仲にならないように配慮する必要がありますよね。

テラスハウスの場合、一見住民同士の距離は近いですが、お互い賃貸住まいなので住民の出入りもそこそこ発生します。
そのため賃貸の集合住宅と同じように、隣の家の人と会っても挨拶くらい。名字と顔くらいしか知らない、というあっさりした関係が多いです。

私達は、
「距離が近いから引っ越しの挨拶をした方が良い」
と不動産会社の人に言われ、引っ越した時に挨拶の品を持って回りましたが、皆さん「ご丁寧にありがとうございます」と、びっくりしていました。

私達の後に入ってきた方は引っ越しの挨拶などはされていませんでしたし、
戸建てのようなテラスハウスに興味があるけど近所付き合いは嫌・・・
という方も安心できると思います。

メリット⑤ 他の住民との共用スペースが少ない

アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいると、郵便ポストや渡り廊下、階段、エレベーターなど、他の住民と共有するスペースが多いですよね。
階段が汚れていたり、エレベーターが臭かったり、渡り廊下に物をたくさん置いて文句を言われたり言いたくなったり・・・。

テラスハウスだと上記のような共用スペースはありません。ゴミ置き場や駐車場くらいです。
そのため余計なストレスやトラブルを抱えることなく、自分達のスペースを好きに使える良さがあります。

次に、デメリットだと感じた部分もご紹介します。

デメリット① 隣の家庭との距離は近い

たとえばベランダは集合住宅と同じくらい近いので、同じタイミングで窓を開けたら「こんにちは」となります。
ただ集合住宅でも同じような状況はあるので、デメリットと感じるのは戸建てに住んでいた人かな、と思います。

また、玄関側に大きな窓があると、同じテラスハウスの住民から室内が見えてしまうこともあるので、

  • サンシェード
  • ミラーレースカーテン(遮像レースカーテン)
  • グリーンカーテン

などをつけているご家庭も多いです。

内覧の時に、玄関や窓の位置、住居前の人の導線をチェックするのをオススメします。

デメリット② 庭部分の手入れが必要

元から植えられている庭木などは管理会社に任せてますが、雑草や落ち葉などは自分達で処理する必要があります。
(雑草が生え放題でも問題なければ放置で構いません)

私達の場合は、ずっと庭付きの戸建て住宅に住んでいた夫がちょくちょく除草剤を巻いて雑草を引っこ抜いてくれるので助かりましたが、「誰も庭の手入れをしたくないけど、放置もイヤ!」というご家庭だと、ストレスが溜まるかもしれません。

とはいえ戸建て住まいの経験がある人はそこまで苦に感じないと思います。

デメリット③ 一戸建てより階段が急で狭い

テラスハウス物件は、一戸建てより階段が急で狭い

よほど大きなテラスハウスでない限り、坪面積は一戸建て住宅より小さいです。
そのため階段にあまりスペースを割けず、階段が急な構造になりやすいのが難点。

足の不自由な方や転びやすい方が家族にいる場合は要注意です。
私も一回転んでしりもちをついたことがあります。痛かった・・・。

また、ワンフロアの賃貸で複数の部屋をロボット掃除機1台で掃除していたりすると、テラスハウスに引っ越した後、複数台欲しくなるかもしれません。

デメリット④ セールスマンが直接玄関までやってくる

オートロック付きのマンションやアパートで暮らしていた方は、玄関先までセールスが来た経験はあまりないと思います。
テラスハウス物件だと、戸建て住宅と同じように、不動産・生命保険などのセールスマンが来ます。

また、テラスハウスは小さなお子さんと夫婦、という家庭も多いので、「手狭になってきませんでしたか?」とマンションや戸建ての購入を勧めてくるセールスマンが多い印象です。

カメラ付きインターフォンが付いていたら玄関まで行かずに無視できますが、そうでないと煩わしいかもしれません。

入居の前に、インターフォンにマイクやカメラがついているかも確認しておきましょう!

まとめ

テラスハウスのメリット・デメリットは、一戸建て住宅のメリット・デメリットに近いものがあります。

そのため、
「戸建て住宅に住みたい」
「庭がほしい! 園芸がしたい!」
「でも当面は賃貸暮らしをしなきゃ…」

という人には特にオススメの物件だと思います。

私達は今のところ、住んでいるテラスハウス物件に特に不満はなく、手狭になってきたり仕事の都合で引っ越さない限りは住み続けようと思っています。

日本は海外に比べてテラスハウス物件が少ないと言われていますが、もし引っ越し先の候補に挙がっていたら上記のメリット・デメリットを参考にしてみてください。

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