「これから一人暮らしを始めるけど、電気代ってどれくらいかかるの?」
「既に一人暮らしをしているけど、電気代がかかり過ぎてないか心配…」
生活していればどうしても支払いが発生する電気代について、お悩みを持つ方は多いと思います。
日頃の電気の使い方を工夫すれば電気代は抑えられますが、「小まめな節約は向いていない!」と思う方でも、自分の生活スタイルに合った電力会社を選ぶだけで電気代が節約できます。
そこで、気になる一人暮らしの電気代の平均額や、実際に払っている電気代、電力会社を選ぶポイントをまとめてみました。
一人暮らしの電気代はどのくらいかかる?
総務省統計局の家計調査(家計収支編)によると、単身世帯の電気代の平均額は下記の通りとなっています。
「単身世帯全体」には、定年を迎えて無職の方も含まれています。
そのため、一人暮らしで日中働いている方や、学生の方は勤労者世帯の月額を参考にしてください。
日中に家にいないことが多いので、単身世帯全体と比較して月1,000円ほど安くなっています。
月額(単身世帯全体) | 月額(うち勤労者世帯) | |
---|---|---|
2011年 | 4,801円 | 3,927円 |
2012年 | 5,141円 | 4,027円 |
2013年 | 5,482円 | 4,346円 |
2014年 | 5,565円 | 4,388円 |
2015年 | 5,599円 | 4,302円 |
2016年 | 5,320円 | 4,148円 |
2017年 | 5,392円 | 4,219円 |
2018年 | 5,852円 | 4,859円 |
2019年 | 5,700円 | 4,739円 |
一人暮らしの電気代と使用量《実例》
上記の通り総務省統計局のデータでは、一人暮らしの電気代は平均4,000円台から5,000円台となっていますが、34歳以下の人に絞って平均を出すと、「月3,314円(2018年度)」となっています。
平均より電気代が多い方は、節約を考えてみてはいかがでしょうか。
参考までに、同じ一人暮らしの私の環境と、毎月の電気代と使用量も公開します。
《環境》
- 一人暮らし
- 34歳以下
- 自炊あり
- 使用家電…エアコン、冷蔵庫、洗濯機、オーブンレンジ
- たまに使用する家電…空気清浄機、加湿器、扇風機
- 関西電力の「なっトクでんき」プラン契約
使用量(kWh) | 請求金額 | |
---|---|---|
2019年4月 | 115 | 2,718円 |
2019年5月 | 78 | 1,835円 |
2019年6月 | 66 | 1,542円 |
2019年7月 | 71 | 1,651円 |
2019年8月 | 100 | 2,316円 |
2019年9月 | 131 | 3,056円 |
2019年10月 | 106 | 2,422円 |
2019年11月 | 86 | 1,991円 |
2019年12月 | 83 | 1,916円 |
2020年1月 | 126 | 2,936円 |
2020年2月 | 130 | 3,035円 |
2020年3月 | 126 | 2,924円 |
毎月平均 | 101.5 | 2,362円 |
無理せず簡単に電気代を節約する方法
一人暮らしだと、家のことは全て自分でしなければいけません。ただでさえ面倒な気持ちなのに、節約まで考えたくない…と考える方もいらっしゃるでしょう。
ですが逆の発想をすれば、自分一人の行動を変えるだけで、簡単に電気代の節約に繋がります。
私が電気の節約で意識しているのは、
- 自分の生活スタイルに合った電力会社を選ぶ
- 使わない部屋やトイレのライトを細かく消す
くらいです。
暑い中エアコンを付けずに我慢するような苦しい方法はせず、まずは上記のような簡単な節約方法から試してみてはいかがでしょうか。
最初に少し調べる手間しかかからない、「自分の生活スタイルに合わせた電力会社を選ぶ」方法は、忙しい一人暮らしの方に特にオススメです!
電力会社を選ぶポイント
2016年の「電力自由化」以降、私達は好きな電力会社と契約を結べるようになりました。
マンションや賃貸アパートに住んでいても、個人で選んで契約できます。
「選択肢が多すぎて、どこのプランが良いのかわからない…」
そんな方は、まず自身の電気使用量と生活スタイルを知ってから探しましょう!
電力会社の主な料金プランは、大きく分けて二つあります。
「基本料金」+「使用量×1kWhあたりの単価(3段階)」のプラン
東京電力や関西電力などの大手電力会社に多い料金プランです。
使用した電気量とは関係なく、「基本料金」が毎月かかってきます。極論を言うと、全く電気を使用しなくても、この「基本料金」は払わなくてはいけません。
ですが、1kWhあたりの単価は、電気使用量が「〜120kWhまでの場合19円」、「121kWh〜300kWhまでの場合24円」、「301kWh以上の場合28円」などと3段階で設定されており、使用量が少ないと割安に、使用量が多いと割高な単価になっていきます。
「基本料金0円」+「使用量×1kWhあたりの単価(固定)」のプラン
Looopでんき、楽天でんき、ソフトバンクでんきなどがこの料金プランです。
基本料金がなく、1kWhあたり26円程の固定の単価で計算されます。
3段階制のプランと比べて、使用量が少ないと割高に、使用量が多いと割安になる傾向です。
基本料金0円!と聞くと安そうに思ってしまいますが、一人暮らしの方は逆に電気代が上がってしまう可能性が高いので注意しましょう!
他にも、ガスもセットで契約すると値引きされるプランや、オール電化向けのプラン、日中家にいない方向けに、昼は高く夜は安い価格設定をしているプランもあります。
自身の生活スタイルや設備に合わせて、自分に最適なプランを選びましょう!
自分の電気使用量がまだわからない方は…
「これから一人暮らしを始めるから、まだ自分がどのくらい電気を使うのかわからない…」
そんな方は、上記の情報を元に自分の大体の料金を計算して契約する他、「最初の3ヶ月は基本料金無料!」などのお得なキャンペーンをしている電力会社と契約するのも方法の一つです。
引っ越しが多い2月〜4月の時期は大抵行われています。
そこでひとまず1年の電気代と使用量をメモしておき、来年はもっと安くなるプランを探してみましょう!