ネブライザー式アロマディフューザーのメリットとデメリットまとめ

最近主流のアロマディフューザー、ネブライザー式。
アロマセラピーにはまってかれこれ10年以上になりますが、現在自宅ではネブライザー式と、超音波式アロマディフューザーの2つを使っています。

なぜ2つ使っているのかというと、置く場所や使うオイル等によってそれぞれ長所短所があるため、使い分けているからです。

具体的に、ネブライザー式アロマディフューザーのメリットとデメリットをまとめました。

目次

メリット1 水を使わないので、カビの心配がない

ネブライザー式が流行る前は、アロマディフューザーと言えばミストを吹き出す超音波式でした。
(無印良品のアロマコーナーで見かけるタイプです)

ただ超音波式のアロマディフューザーは、使い終わったらタンク内に残った水をちゃんと捨てて綺麗にしておかないと、カビが発生してしまう場合があります。
カビ菌を部屋にまき散らすのは嫌ですよね…。

一方、ネブライザー式は水を使わず精油そのものを微粒子化して空気圧で噴射する仕組みなので、手入れをサボってしまう人もカビの心配なく使うことができます。

メリット2 掃除の手間が少ない

水を使う超音波式のアロマディフューザーだと、ちゃんと小まめに水を捨てていても、タンク内に白いカルキがこびり付いていきます。加湿器と一緒ですね。
油分も残るので、ぬるま湯で洗ったり、無水エタノールで拭いたりしなければいけません。

でもネブライザー式なら、精油が入ったボトルを直接セットしてスイッチを押すだけなので、掃除はほとんどしなくてOK。

気にとめて置きたいのが、掃除を全くしないわけではないこと。

ネブライザー式を購入して使い方説明書を見るとわかるのですが、「時々無水エタノールでお手入れしてください」と書いてあります。
けれど、掃除は簡単。
たいてい付属で付いてくる空ボトルに精油の代わりに無水エタノールを少し入れて、セットしてスイッチを押すだけです。

面倒くさがりな自分は3ヶ月に1回くらいしか掃除しないんですが、粘性の高い精油でなければ特に問題ありません!

メリット3 電子機器の近くで使える

パソコンの近くに置いたネブライザー式アロマディフューザー

私は家でもパソコンデスクで作業することが多く、作業中のストレスを和らげるためにディフューザーをデスクに置いています。

でも、モニターやキーボードと一緒に水の入ったアロマディフューザーを置くのはちょっと嫌です。
ぶつかって水がこぼれたらどうしよう、水蒸気がモニターに当たったら壊れやすいんじゃないか、など心配事が多くて不安になるからです。

ネブライザー式なら、蒸気や水がこぼれる心配もなく、安心して電子機器の近くで使えます。

「精油を噴射してるんだからベタつくんじゃない?」
と思うかもしれませんが、ネブライザー式アロマディフューザーの周りに置いた物がベタついた経験は一度もありません。

メリット4 濃厚な香りを楽しめる(拡散力が高い)

アロマを楽しんでいると、鼻が慣れてくるのか香りをあまり実感できなくなります。

特に超音波式は、タンク内に入れた水にアロマオイルを何滴か落としてスイッチを入れるタイプなので、「水と精油が均等に混ざらなくて濃度がまちまち」「水で薄まっているので香りも薄くなる」など、気になる点がいくつもあります。

ネブライザー式は精油そのものを微粒子化して噴射するので、「好きな香りをしっかり楽しみたい!」という人にもオススメです。

また、ネブライザー式は超音波式よりも香りの拡散力が高いため、広めのお部屋で使いたい時にもオススメのディフューザーです。

メリット5 ボトルをそのまま使えて操作もラク

内蓋を外したアロマオイルのボトルを直接ネブライザー式アロマディフューザーにセット

ネブライザー式アロマディフューザーは、精油の入ったボトルをセットして使うのですが、必ず専用のボトルを使う必要はありません。

キャップと内ぶたを外した市販のアロマオイルをそのままセットすることが可能で、とてもラクに使えます。

注意したいのが、5mlのボトルは使えないこと。

ボトルの口のサイズは問題ないのですが、ボトル内部に精油を吸い上げるチューブを入れる必要があり、そのチューブの長さが10mlボトルに合わせてあるので、5mlボトルだと入りきりません。
その場合は、10mlボトルに入れ替えて使いましょう。

ボトルをセットした後は、天面に配置されているスイッチを押すだけ。

たいてい、「噴射し続ける時間」「噴射の間隔(待機時間)」「稼働時間(タイマー)」をそれぞれ設定できます。

デメリット1 加湿機能はない

次に、デメリットも挙げていきます。

水を使わないので掃除もラクなネブライザー式ですが、当然加湿機能はありません。
超音波式アロマディフューザーも、シンプルに加湿に特化した加湿器には勝てませんが、それでも多少の加湿機能はあります。

私は「寝るときにもリラックスできる香りを楽しみたい」&「朝起きると喉が乾燥しているので加湿したい」タイプなので、寝室では超音波式アロマディフューザーを使っています。

デメリット2 ブレンドしにくい

超音波式のディフューザーだと、タンクに張った水に、ベルガモットの精油とラベンダーの精油を数滴ずつ垂らす、などして気軽にブレンドができます。
ネブライザー式は気軽にできません。

空きボトルにブレンドしたい精油を混ぜて使ってもいいですが、漏斗などの道具を使わないとこぼしてしまいますし、何より手間です。

ネブライザー式を使うときは、単体の精油を楽しむか、あらかじめブレンドされている精油を使いましょう。

手持ちのアロマオイルを好きにブレンドしたいときは、超音波式などを使いましょう。

デメリット3 精油の消費が多くなる場合も

ネブライザー式は精油を直接噴射するため、「精油の無くなるスピードが早い」とよく言われます。
ですが私はそこまでデメリットとして感じないな、と思います。

まず、スイッチで噴射時間や噴射の間隔を調整できること。
ネブライザー式アロマディフューザーの設定スイッチ部分

5秒間隔で10秒以上噴射していたら、当然精油はみるみる減っていきますが、私は60秒間隔(たまに30秒)で5秒噴射の設定で充分です。

ネブライザー式は香りが強いので、室内に濃い香りが充満すると慣れていない人は気分が悪くなる場合もありますし、同居人や来客に不評だったりするので気を付けましょう。

また、超音波式のディフューザーは香りが薄まりがちなので、香りを楽しみたい自分は10滴以上アロマオイルを投入してしまい、そうすると超音波式でも結構早い間隔で無くなります…。

ネブライザー式の購入を検討する場合は、精油の消費スピードより、他のメリットデメリットを比較した方が良いと思います。

デメリット4 粘性の高い精油はあまり向かない

私は木の香りが好きなので、ネブライザー式を購入したときは早速樹木系の精油を使いました。
パイン(赤松)、ヒノキ、青森ひば・・・。

そしたら詰まる詰まる。
最初は調子いいのですが、だんだん噴射量が少なくなっていき、最終的には稼働してるのにオイルは全く噴射されない事態に。
どうやらチューブ内でオイルが詰まってしまうようです。

チューブを取り外しお湯で洗ったり、小まめに無水エタノールで掃除したり…。
掃除直後は調子良いんですが、またすぐ詰まる→掃除→詰まるの繰り返し。

個人的にはこれが一番のデメリットでした。

ラベンダーや柑橘系の精油は全く詰まらないのですが、樹木系の精油ばかり使う人にはネブライザー式以外をオススメします。

デメリット5 人によって音が気になる

ネブライザー式アロマディフューザーはオイルを噴射するときに音を出します。

擬音にすると、

シュー(噴射時) → ピタッ(待機時間は無音) → シュー → ピタッ…

といった感じです。

この噴射の音がうるさいと感じる人もいるようです。就寝時が一番うるさく感じそうですね。

私はネブライザー式を日中に使っているので、特にうるさいと感じたことはありません。

また、超音波式アロマディフューザーも動作音が聞こえます。
ネブライザー式のように無音の時間があるわけではなく、ずっと小さめにヴーン…と稼働音がします。

機械の稼働音が苦手な人は、超音波式アロマディフューザーの音の方が気になるのではないかと思います。
(私も超音波式の方が慣れるのに時間がかかりました)

まとめ

10個のメリット・デメリットをまとめると下記になります。

  • 水を使わないので、カビの心配がない
  • 掃除の手間が少ない
  • 電子機器の近くで使える
  • 濃厚な香りを楽しめる(拡散力が高い)
  • ボトルをそのまま使えて操作もラク
  • 加湿機能はない
  • ブレンドしにくい
  • 精油の消費が多くなる場合も
  • 粘性の高い精油はあまり向かない
  • 人によって音が気になる

ネブライザー式アロマディフューザーも超音波式アロマディフューザーも数千円から買えるようになってきて嬉しいですが、自分の性格・用途・好みに合わないディフューザーを買ってしまい後悔するのは嫌ですよね。

私はネブライザー式を買って良かったと思っていますが、初めて購入される方にはデメリットも知っていてもらいたいなと思います。

個人的な感想になりますが、購入の参考に慣れば幸いです。

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